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吉本興業に就職して刺激的な経験をした【第四話】

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おはようございます。いのうえです。

シリーズ連載第四話。

「サプライズ大作戦 in 京都の中学校」です。

 

これまでのシリーズ連載振り返り

 

これまでのシリーズ連載記事。

 

第一話『初めての現場デビューした話

第二話『元宝塚歌劇団トップスターと芸人といのうえで競馬を楽しんだ話』 

第三話『師匠とクレジットカードの話

 

営業として吉本興業に入社したいのうえの、刺激的な体験記です。

ぜひぜひ、第一話から読んで頂けると幸いです。

 

それでは第四話目、いってみましょう。

 

「京都国際映画祭」って??

 

はい。

 

突然ですが、「京都国際映画祭」ってご存知ですか?

 

2018.kiff.kyoto.jp

 

さくっと国内の映画祭について調べてみると、マイナーからメジャーまでかなりの数の映画祭がありました。

 

その中でも「京都国際映画祭」は規模として大きいものの、まだまだ全国的にはあまり知られていないのではないでしょうか。

 

 京都国際映画祭実行委員会が主催しているこの映画祭、運営は吉本興業のグループ会社「株式会社きょうのよしもと」が行います。

 

京都市や京都府をはじめとした行政、各協会・メディアの協力支援のもと、京都府内の様々な施設で毎年秋頃に開催されているんです!

 

吉本興業の人気芸人は勿論、映画監督や俳優も出席されたりと豪華絢爛。

 

今回はそんな映画祭に携わる中で、印象深かった話です。

 

メインステージ「きょうのひろば in 岡崎公園」

 

各施設でイベントや映画上映が行われている京都国際映画祭ですが、メインステージは平安神宮前の岡崎公園に設置がされます。

 

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当日は大型ウィング車を利用して、片サイドだけ開けることでステージ化します。

 

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こんな感じですね

 

歴史ある場所に、大型トラックを乗り入れ芸人たちがドンチャン騒ぎをするわけですから、きちんと御挨拶を兼ねて許可取りが必要です。

 

とはいえ、毎年お世話になっている関係であり「今年もよろしくです~」といった具合に、大きな問題が起こることはありませんでした。

 

最後に、岡崎市自治体連合会さんも御挨拶にお伺いすることに。

 

そこでも終始和やかな雰囲気で「よろしくですぅ」の応酬をひとしきり堪能した後、会長さんからとある依頼が。

 

それは、

・岡崎市内にある、とある中学校で夏祭りが開催される

・そこに学生達には内緒で芸人を呼んで、盛り上げてほしい

とのこと。

 

岡崎市さんには、映画祭で大変お世話になることもあり勿論二つ返事で快諾。

 

夏祭りまでの日にちも迫っており、早速おなじみのキャスティングから動き出します。

 

まさかの人気芸人キャスティングに成功

 

正直に言うと、そこそこの若手芸人をキャスティングできるのが関の山だろうなあ、と思っていました。

 

ただ会場となる中学校の近くには「よしもと祇園花月」がありますので、もしかしたら出番の合間とかで誰か来れないか?と淡い期待を持ち、当日の出演者をチェック。

 

するとそこには、全国的に人気のある「オバケの救急車~」の方々が。(これでお分かり、、、ですよね?)

 

早速マネージャーに電話して確認です。

 

いのうえ

「お疲れ様です、営業のいのうえです。オバケ救急車さんですが、〇月〇日の予定を確認させて頂きたのですが、、、」

 

「なるほどなるほど、、、」

 

「あ、、、ほんとですかっ!」

 

「では、詳細はまたご連絡しまーす!」

 

 

 

 イケちゃいました。

 

 

この戦、、もらった!!!

 

 

 

こう言っては失礼かもしれませんが、地域の中学校で行われる小さな夏祭りですよ?

 

オバケの救急車呼んじゃっていいんすか?

 

 

いいんです。

 

 

これが、吉本興業の懐の大きさよ!

 

 

テレビ番組のような華やかな仕事ばかりでなく、影ではこういった仕事もされているんです。本当に素晴らしいことだと思います。

 

オバケの救急車マネージャー

「で、その夏祭りで彼らは何をしたらいいんですか?」

 

いのうえ

「あ、えーーっと、、何かしらのトークっす(笑)」

 

 

まあ、なんとかなるでしょう。

 

いろいろあって当日を迎えました

 

さあ当日です。

 

夏祭りには学生だけでなく近隣住民の皆さんも遊びに来ており、出店では祭りっぽい食べ物や、野菜が販売されておりました。

 

もちろん、皆さんオバケの救急車がきていることは知りません。

 

また、体育館では吹奏楽部の演奏やダンスが披露されておりました。

 

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もちろん、この後オバケの救急車が出てくることは知りません。 

 

裏門からこっそり現場入りをして頂き、控室で打合せです。 

 

第一話でありました通り、出番時間の目安だけを伝えておけば万事オーケー。今回の趣旨だけを伝えておけばいい感じにトークしてくれます。うーん、素晴らしい。

 

出番は学生ダンスチームの演舞の後です。観客の皆さんにバレないよう体育館の裏側まで案内をして出番を待つのみです。

 

と、ここで学校側のスタッフさんから僕に依頼が。

 

「あのう、いのうえさんが芸人さんの呼び込みをやってくれません?」

 

 

なんですって?

 

 

気付けばマイクを握りしめ、ダンスの終了を待つ自分がそこにいました。

 

 あのビジネスマンなに?www

 きもくない?www

 え、、なんか手拍子してるしwww

 身体細すぎ、、キモスwww

 まって、、まゆげ繋がりそうじゃねwww

 

散々な目線をビッシリ浴び続け、ダンスは終了。

 

自己紹介もそこそこに、京都国際映画祭の宣伝をして、オバケの救急車を呼び込む流れに。

 

 

いのうえ

「本日は〇〇中学校さんの夏祭りということで、スペシャルなゲストを呼んでおりまーーす!!それでは、どーぞー!」

 

 

ざわつく一同をよそに、勢いよくオバケの救急車が襲来

 

物凄い歓声と共に、壇上すれすれまで学生が押し寄せてきます。

 

イメージは下記通りです。

 

これで僕はお役御免。

 

トークも完璧でサプライズは大成功。しかも流れで出店の売り子もすることに!

 

野菜を売って頂きました(笑)

 

サインや写真もオーケーで、夏祭りは大いに盛り上がりました!

 

そして出番が終わり控室に戻ると、スタッフさんへの挨拶もそこそこにササッとタクシーで次の現場へと向かって行かれました。

 

完全にファン目線で「すげえぇぇ・・・」と思ってしまいました。

 

オバケの救急車とは、他の現場で一緒に仕事をすることもありましたが、どこへ行っても安定感がずば抜けていたような気がします。

 

ただ、夜中にベロベロの状態で間違い電話をしてくるのは止めてほしいです。

 

最後に 

 

いかがでしたでしょうか。

 

京都国際映画祭の話かと思いきや、その前談でございました。

 

言いたかったことは、吉本興業がテレビ番組や大きなイベントの現場だけでは無く、今回のような小規模のイベントも請け負う懐の大きい会社である、ということです!

 

皆さんの身の回りにも、おもわぬところに人気芸人さんが賑やかしに来ているかもしれませんね。

 

 

それでは。